富士見町で暮らしながら起業する 
その可能性とは?

ウツリスムでは、八ヶ岳の麓に位置しており、車で東京都八王子からは90分、静岡からは120分ほど、名古屋からは150分という立地である、ここ富士見町に移住したいという方々向けに様々な情報をお届けしています。

最近では、リモートワークの推奨もあり、森のオフィスなどのコワーキングスペースを活用する事により、遠隔で都内での仕事をされている方も大分増えてきました。
ただ、都内で暮らす皆さんがそういった働き方が出来るわけではないでしょう。

都会から離れて仕事も自然豊かな所で働きたい・・・。
そんな思いを持っている方は年々増えてきているのではないか?と感じます。

ここ富士見町ではそういった念願を叶えて、ここ富士見町で起業された方も沢山いらっしゃいます。

今回、富士見町での起業事例としてご紹介するのは、富士見町の古民家を改修して移住された
竹原正人さん
竹原正人さん
千葉県市川市生まれ 
2020年4月に家族(妻、4歳と1歳の子供2人)で埼玉県八潮市から富士見町に移住。
現在は、富士見町で貸別荘 富士見テラスガーデン別荘を運営されています。
富士見テラスガーデン別荘 https://terracegarden.jp/

自然豊かな地に古民家を改修して家族で移住。
※古民家改修事例の記事はこちら。
https://u-town-fujimi.jp/articles/iphkeu00000004am.html

仕事は人里離れた貸別荘の運営を営んでいるという、まさに富士見町ならではの暮らし方、働き方を実践されている竹原さんに富士見町での起業の経緯について伺ってみました。

雄大な眺めを独占。
甲斐駒ヶ岳を望む「雲上の貸別荘」

まずは竹原さんが開業された富士見テラスガーデン別荘の紹介から。

竹原さん
「富士見テラスガーデン別荘は、2020年6月にオープンした1日1組限定の一棟貸しの貸別荘です。定員は8人。キャッチフレーズは、甲斐駒ヶ岳を望む「雲上の貸別荘」。周囲に建物がなく、標高1,120mにポツンと建つ一軒家です。バーベキューやピザ窯、かまど、焚火などをお楽しみいただけます。」
周りには畑と森しかない人里離れた森の中にポツンと建っている貸別荘。テラスやバーベキュースペース、ピザ窯なども完備されている。
このままずっとここに住みたくなるような貸別荘内。辺りには静けさが広がります。
和室も広く8畳の和室が2部屋。屋根裏部屋もあり、大人数でも快適に過ごせる超リラックス空間。
南アルプスを一望できるテラス。
そば畑の中にポツンと建つ貸別荘。大声を出しても誰にも聞こえない程、孤立しているのが魅力です。

貸別荘での起業ありきで移住先を探した

元々、竹原さんは移住するのであれば、古民家に住みたい。そして理想的な古民家が富士見町に見つけたことで移住されたとの事ですが、その当時から貸別荘のお仕事をされる事をイメージされてらしたのでしょうか?

竹原さん
「移住を具体的に考え始めた段階で、宿泊業を主に考えていました。しかし、世の中に素晴らしい旅館やホテル、ペンションは沢山あるため、やっても勝ち目はないと考えて、貸別荘で勝負しようと当初から計画していました。移住先を決める時点で、まずは貸別荘ありきで考えており、自宅と同様に富士見町、原村に絞りこめた段階で、あとは別荘のある場所=移住先になる、と当初から考えていました。
今の富士見テラスガーデン別荘に決めた理由は、私が思い描いていた理想通りの別荘だったためです。畑に近く、林にも隣接している。且つ、使える畑が近くにあるといったところを理想としていました。富士見テラスガーデン別荘はまさにその通りの立地であり、建物も素晴らしいものだったので、こちらも即決しました。それがたまたま富士見町だった、というところでしょうか。」

理想としていた古民家、そしてこちらも理想としていた別荘にここ富士見町で出会って移住&起業されたという竹原さん。これは偶然の出会いであったのでしょうか?

富士見町というエリアは、隣が小淵沢や原村といった、人気の別荘エリアに挟まれており、ここ富士見町でも複数の別荘エリアが存在しています。近隣の別荘地でも同様にバブル時期以降に建てられた物件が、現在売買物件として売り出されていたりするケースも多く、また隣の小淵沢や原村と比べても坪単価は大分下がります。坪単価が2万円以下の所が多いのが魅力です。
様々な空き家情報はウツリスムでも紹介していますが、別荘タイプの物件も様々なタイプがあり、比較的安価で購入出来るというのが富士見町での魅力です。

そんな富士見町だからこそ、理想の古民家と同様に竹原さんが理想としてた貸別荘が見つかったと言っても過言ではないでしょう。

移住前から移住後の仕事をイメージする

古民家住まいと貸別荘の運営をしながら家族と八ヶ岳の麓で過ごす。そんな竹原さんのような生活に憧れを持っている方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
2020年6月にオープンされてから、富士見町での貸別荘業だけで生計を立てていけるのか?実際に気になる所です。

竹原さん
「富士見町では貸別荘を専業で仕事をしています。ただし、貸別荘業だけで生活するのは当初から厳しいと考えていたため、移住前から少しずつ始めた賃貸業を首都圏でやっています。事業としては、貸別荘業と賃貸業の2本柱ですね。これは移住を具体的に考えていた時からイメージしていた形です。移住後の仕事を最初に考えたときに、自営業以外の選択肢は考えていなかったです。大学卒業後に入った金融の仕事を3年で辞めて海外に留学しました。その時の経験と帰国後に飲食の仕事に就いた経験が、仕事が楽しくなるきっかけとなり、自営業を営むという選択肢を与えてくれました。その後、賃貸業を始めて運営していく過程で、自分ですべてを動かして利益を得ていくことの楽しさと自信を手にしました。不動産が好きだったってこともあったのですが、接客業も好きでしたので、その延長線上に貸別荘業があった、といった感じですね。今思えば、自分には長く不動産に関わっていたおかげで、不動産運が培われてたんだと思います。」

移住後の仕事のイメージを膨らませて、緻密に計画を立てていたという竹原さん。移住前から様々な準備を経て今があるという、これからの移住者、特に新しく移住した地で起業したいという方にとって大変参考になるお話だと思います。
竹原さんの起業後のお話についてももう少し触れていきたいと思います。
近年はコロナの影響もあり、貸別荘での影響も多分にあるとは思いますが、実際にどのような方々がこの富士見テラスガーデン別荘に訪れているのでしょうか?そしてこの貸別荘を開業して良かった事、また逆に大変だった事とは?改めて竹原さんに伺ってみました。

竹原さん
「訪れるお客様は、学生から職場同僚、友人、家族、3世代など多岐にわたっています。4~8人のグループが多いですね。地域は、7割が関東、2割が東海、1割が長野県内といったところです。良かったことは、みなさん喜んで帰っていただけることです。接客冥利につきます。また、予約が入っていない日も、掃除やメンテナンス、畑仕事など、何しているときも甲斐駒ヶ岳を常に眺めることができ、季節や時間帯により、刻々と変化する自然と対峙できていることが、何よりも幸せなことであると感じています。大変なことは特にないですね。コロナ禍にも関わらず、2020年の夏は、予約も多く頂き、想定以上に順調なスタートを切れたと思っています。構想やその準備に十分な時間と労力を費やしてきたので、自信をもって起業できたのがよかったのだと思います。」

キッチンも広く、外ではバーベキューやかまど体験、夜には星空の元焚き火。最高な環境で訪れた方々は、それぞれ思い思いの過ごし方をされているとの事。
コロナ禍の中でも順調なスタートを切れたという竹原さん。前途でも触れたように、移住前からの準備を計画的に慎重に進めていった結果なのだろうと推測します。古民家改修であったり、新しい地での起業を着々と遂行できたのは、竹原さんの事前の緻密な計画があってこそ。
そんな竹原さんは今後さらなる展望があると言います。

竹原さん
「やるからには貸別荘業界でトップクラスの別荘に入りたいと思っています。貸別荘では、河口湖や軽井沢がメッカなのですが、そこには負けたくないですね。富士見テラスガーデン別荘には、十分にそのポテンシャルがあると思っています。あとは自分次第。付属の農園が600坪ほどあり、今年もブルーベリー狩りなどの収穫体験を実施したのですが、今後はさらに種類を増やしマーケティング含めフォーマットを確立させて、差別化を図っていきたいと考えています。その結果として富士見町が有名となり、発展の一助になれれば幸いです。」
今年実施されたブルーベリー狩りのイメージ。
ここで出来る様々な体験を想像すると1日2日では勿体ない程。一棟貸しの料金としてはとても優しい値段設定なので、是非長期間の滞在がオススメ。

今後さらに富士見テラスガーデン別荘を広めていく事で富士見町の発展に繋がればと言う竹原さん。リノベーションされた古民家暮らしと自然豊かな場所での貸別荘事業の運営。
一般的には憧れの生活を体現しているように見える竹原さんですが、今がある過程には、長年の計画、事前準備を経て今がある事を教えてくれました。

都心からさほど離れておらず、八ヶ岳や南アルプスに囲まれた自然環境。都会では考えられない程の値段で購入出来る、空き家や土地。そしてそれらを活用した起業の可能性。
描いてきた田舎暮しと仕事のイメージの両方を体現出来る可能性がある場所。
それが富士見町なのかもしれません。

そんな富士見町に一度訪れてみたい方、都会の喧騒を離れてゆっくりとした時間を家族や仲間と十二分に過ごしたい方。
是非、富士見テラスガーデン別荘に訪れてみては如何でしょうか?
信州富士見高原「雲上の貸別荘」
富士見テラスガーデン別荘
WEB:https://terracegarden.jp/

住所:長野県諏訪郡富士見町境11568-1
TEL&FAX:0266-63-1635
メール:reserve@terracegarden.jp
富士見町では、移住に関する相談を常時受け付けています。
興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

富士見町役場 総務課企画統計係
0266-62-9332 (TEL)
0266-62-4481 (FAX)
mail:soumu@town.fujimi.lg.jp

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