富士見町にUターンしたWEBディレクター 自然と農がある日常 ~夏~

標高1000mの富士見町の夏、昼にとても暑い日もありますが、それでもカラッ!としています。朝晩はとても涼しく、高原の地に暮らしていることを実感する時期でもあります。

夏、事務所の前にはこのような八ヶ岳が広がります。文字通り、高原の景色、夏の八ヶ岳です。

仕事の合間にこの景色を見てリフレッシュするのはもちろん、時に、飲み物を持ち出してちょっと長めの休憩をすることもあります。私にとってはいつもの休憩ですが、よくよく考えるととても贅沢な絵面なのかもしれませんね。

富士見町の夏、野菜いっぱい!

富士見町では春も一気に駆け抜けますが、夏も短いのが特徴です。この短い夏の期間を逃すまいと、草木も野菜も(そして人々も)夏を過ごします。

春に大急ぎで野菜を植えた我が家の畑、この時期は色々な夏野菜がいっぱい採れます。
毎日毎日、自分の畑で採れた野菜が食べられるのでとても幸せ。毎食、モリモリいっぱい採れた野菜をいただきます。
この日に収穫した野菜 毎日幸せ
食べきれないトマトはドライトマトに
キャベツもブロッコリーも、毎日モリモリ野菜暮らしです
ジャガイモ掘りも夏の大切な作業。家族で収穫の喜びを感じる時でもあります。
庭ではミョウガも。ミョウガは薬味だけでなく天ぷらや煮物にしていただきます。
トウモロコシは、収穫直後にせいろで蒸していただきます。収穫直後のトウモロコシは本当に甘く、これが収穫からちょっとでも時間が経過してしまうとみるみるうちに味が変わってきてしまいます。
私は子どもの頃、家で食べる枝豆がとても美味しく好きでした。都市部で一人暮らしを始めてからもその味の枝豆が食べたくてスーパーで枝付きの枝豆を買ったりしていたのですが、どうもあの味がしないので不思議でした。私が覚えている枝豆の味は記憶違いでこれが枝豆の味なのかも…と思ったりもしましたが、富士見町にUターンして自分たちで育てた枝豆を食べた時「そう、この味だ!」と強く思いました。それは、収穫した直後の枝豆だからこその味でした。この味を体験できるのは、自ら畑で作っているからこそです。

またある日、畑のナスが終わってしまい、その日はスーパーで購入してきたナスが食卓にのぼったことがありました。それを食べた子どもはひと言、「今日のナス、うちの畑のナスじゃないね」と言いました。そのひと言に本当にビックリしましたが、同時に、調味料の味でではなくて、野菜や素材の味をしっかりと感じながら食べているんだなぁ…ということがうれしく思いました。
もしかしたら本人は、そう言ったことすら覚えていないのかもしれませんが、私の枝豆のように、体の中に記憶として畑のナスの味が残り続けるのかもしれません。

夏の田んぼは、草取り、草取り、ひたすら草取り

さて、春に田植えが終わった田んぼもそこで終わりではありません。我が家の田んぼは農薬や化学肥料を利用しないで育てるようにしているので、どちらかというとここからがスタートです。とにかく田んぼの中が草だらけになってしまうので、夏場には毎日のように草取りをしないといけません。
毎朝4時に起きて田んぼで草取りをして、その後WEBディレクターの仕事をするという、そういう毎日になります。もちろん、土日も草取りや土手の草刈りです。さすがに日中は暑くてできませんので、早朝や夕方の作業です。ひと通り草取りが終わる頃には、今度は最初に草取りをしたあたりでもう次の草が大きくなっているので、夏の間これを繰り返していかないといけません…。
WEBディレクターと田んぼの草取り、夏の期間はどちらが本業なのかわからなくなる時もあります…。
稲が小さいうちは除草機で根こそぎ草の根を抜いていきます
夏場、稲の花が出るとちょっと安心。とてもうれしくもあります

この時期だけの特別な景色

富士見町の夏は短く、昼間どんなに暑くても、気づけば秋の足元が近づいていきます。
夏、セロリ畑ではシャワーの景色も見られます
秋桜というと秋のイメージですが、富士見町では夏のうちから咲き始めます
夏の終わり頃には、蕎麦の花の白い絨毯があちこちに出現します
週末、草刈りの手を休めて顔を上げると、目の前には真夏の八ヶ岳
夏は草取りや草刈りで体力的につらい時期ですが、「これからキャンプに行こう!」「今日のお昼は庭でバーベキューをしよう!」と、それはそれは楽しい「高原の夏遊び」ももちろん忘れません。何といっても、涼しい高原の夏を満喫できる場所は富士見町にもその周辺にもいっぱいありますもの。

美味しい野菜や素晴らしい高原の景色に囲まれて幸せ感がいっぱい。
夏はUターンしてきて良かったことを一番実感できる季節です。

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