富士見町にUターンしたWEBディレクター 自然と農がある日常 ~春~

2009年、私は家族とともに東京から富士見町にUターンしました。高校卒業と同時に関東へ飛び出して行った私ですが、結婚し子どもが生まれた時、「子供はやっぱりあの大自然の中で育てたいな」というこれまで封印していた思いが強くなりました。妻も大賛成。こうして、人生2度目の富士見町での暮らしがスタートしました。私にとってはUターンですが、妻や子どもにとってはIターンです。

東京でやっていたWEBディレクターという仕事をこちらでも続けています(立場は会社員から個人事業に変わりました)

私の事務所は八ヶ岳が一望できる場所にあるので、春はこのような八ヶ岳の景色から1日が始まります。毎日表情が違う八ヶ岳の景色、季節ごとに移動する日の出の位置。子供の頃には当たり前に思っていたこの八ヶ岳の景色が、都市での生活を経て戻ってきた今では、とても愛おしく、とても贅沢なものに思えます。「やっぱり富士見いいなぁ~。戻ってきたよかったなぁ~」と感じる瞬間でもあります。

春の富士見町は「3倍速」

春の富士見町は、景色が3倍速で進みます。富士見町は標高1000mの高原なため、春が来るのが圧倒的に遅いのですがGWには半袖も必要な日があるぐらい初夏になります。ですから春は徐々に足音がしてくるものではなく、春のスイッチが入った瞬間から初夏まで一気に駆け抜けるのです。富士見町では梅と桜が一緒に咲いている景色も珍しくありません。桜は、そう、4月中旬~GWの頭ぐらい。GW前、森の木々に若葉の目が出始めたら瞬き禁止です。パンッ!と音がしたかのように、一瞬のうちに山々が若葉の黄緑色に変わります。その「爆発的な春の訪れ」が私は大好きです。
富士見町にも桜のトンネルがあるんですよ♪
富士見町は春と冬の綱引きが見られる場です
春はやっぱりこれが一番楽しみ「フキノトウ」
庭では、春の山菜ワラビも

春はものすごく忙しい…

私はあっという間に変わっていく春の景色を眺めているわけにはいきません。田舎に暮らしているというととってものんびりした暮らしをイメージされる人もいるでしょうが(実際にそういう方もいらっしゃいますが)、私、いや我が家にとって春は大忙しの時期。

というのも、我が家では自分たちで食べるお米と野菜を自分たちで育ており、季節が駆け抜ける短い春の間に、我々も田んぼの準備や畑の準備をしないといけないのです。

田んぼは、田んぼを起こす(耕す)ところから始まり、代掻き、田植えまでを春のうちにしないといけません。そうしないと、来年の我が家の食べるご飯がなくなってしまいます…。

畑は、これまた畑を耕すところから、畝を作り、種をまいたり苗を植えたりと収穫時期に合わせてたくさんの野菜を植えます。例えば...トマト、ミニトマト、キュウリ、ナス、カボチャ、オクラ、ジャガイモ、ズッキーニ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、トウモロコシ、ホウレンソウ、ピーマン、小松菜、空心菜、ニンニク、パセリ、インゲン、エンドウ、おっことウリ、カリフラワー、サツマイモ、枝豆、大豆、小豆、ウズラ豆、長ネギ、ニンジン などなどもう書ききれません…。
我が家の小さい田んぼ、田植えの準備
なんと!我が家では田植えは皆で手で植えます。まっすぐ植えるように、田植え前日にこのように田んぼに線を引いていきます。
明日はいよいよ田植え
小さい頃から手で田植えをしている子供はもう手慣れたもので、スイスイ植えていきます♪
スキー場に雪が残る中、畑の準備も大急ぎ
畑を耕し、色々な野菜の種や苗を植えていきます
平日はWEBディレクターとして仕事をして、土・日は田んぼや畑の作業。こう書くと優雅な暮らしに聞こえますが、実際は大忙しの週末です。

この時期だけの特別な景色

春、2週間だけ見られる特別な景色があります。田植え直前の5月中旬、富士見町のいたるところでこのような景色が見られます。
田んぼの水に映る初夏の景色が色鮮やかで、とても美しく見えます。しかもこれらが特別なのではなく、暮らしているすぐ身近にいっぱいあるのですから、富士見での暮らしはなんとも贅沢です。


標高が高いここ富士見町では寒い冬の時期が長いので、春はとっても待ち遠し季節です。
同時に、田んぼや畑をする私にとっては、秋に向けた号砲がなる季節でもあります。

アッと言う間に冬から初夏の景色に変わっていく富士見町を写真に取りながら、自分も田んぼの準備に大忙しい。これが富士見町での私の春です。

夏、どんな景色の中で何をしているか、夏編で紹介します。
富士見町では、移住に関する相談を常時受け付けています。
興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

富士見町役場 総務課企画統計係
0266-62-9332 (TEL)
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