ここ八ヶ岳周辺には様々なカフェがある。八ヶ岳の雄大な風景を望めたり、森の中の隠れ家のような雰囲気だったり、古民家を改装していたり、味にこだわったり、食材の安心にこだわったり、デザートが美味しかったり・・・。
それぞれの店がそれぞれの強みを持って切磋琢磨している背景には、多種多様な熱意を持った人たちを引き寄せる八ヶ岳の魅力があるのだろうと思う。
そんな八ヶ岳の魅力に吸い寄せられたのか、富士見町に今年8月新しい珈琲店がオープンした。
コーヒーの提供はテイクアウトのみ、メインは珈琲豆の焙煎と販売というストイックさ。
自らを「コーヒースタンド」と定義する店の名は「gardenia coffee house」、店主は原西謙嘉(はらにし・よしひろ)さんである。
コーヒーの提供はテイクアウトのみ、メインは珈琲豆の焙煎と販売というストイックさ。
自らを「コーヒースタンド」と定義する店の名は「gardenia coffee house」、店主は原西謙嘉(はらにし・よしひろ)さんである。
きっかけは1杯のコーヒーとの衝撃的な出会い
原西さんは東京の墨田区出身。
30年近く東京で過ごし、幼稚園や公園に設置する木製遊具の会社に就職した。
子供の将来を考える仕事に満足はしつつも、東京での自分の在り方に不満を感じていた。
他人との関わり方が薄く、干渉しない街が東京だった。
一方で親族の別荘がある茅野市には小学生の頃から通っており、関係性が密接な田舎生活のほうが自分らしさを出せると気付き、いずれは田舎に移り住みたいと考え続けていたという。
30年近く東京で過ごし、幼稚園や公園に設置する木製遊具の会社に就職した。
子供の将来を考える仕事に満足はしつつも、東京での自分の在り方に不満を感じていた。
他人との関わり方が薄く、干渉しない街が東京だった。
一方で親族の別荘がある茅野市には小学生の頃から通っており、関係性が密接な田舎生活のほうが自分らしさを出せると気付き、いずれは田舎に移り住みたいと考え続けていたという。
そんな中で出会ったのが1杯のコーヒー。
仕事に疲れていた頃、気になっていた神奈川県横浜市港北区大倉山にある焙煎屋に足を運んだ。
その店では目の前で焙煎を行い、それを提供してくれる珈琲店。
新鮮そのものの豆で淹れられたコーヒーを一口飲んで、原西さんの人生観は大きく変わる事になった。一杯のコーヒーが疲れを抜きリラックスさせ、活力まで湧かせてくれる、その力はまさに「衝撃」だった。
仕事に疲れていた頃、気になっていた神奈川県横浜市港北区大倉山にある焙煎屋に足を運んだ。
その店では目の前で焙煎を行い、それを提供してくれる珈琲店。
新鮮そのものの豆で淹れられたコーヒーを一口飲んで、原西さんの人生観は大きく変わる事になった。一杯のコーヒーが疲れを抜きリラックスさせ、活力まで湧かせてくれる、その力はまさに「衝撃」だった。
それから原西さんは、移住してコーヒーの店を持つという目標のため動き始める。
通信のセミナーでコーディネーターの資格を取り、メーカーが主催している焙煎師資格も取得。6年前からゆかりのあった茅野市に移住し、現地の会社に勤めながら開業の機会を伺っていた。
通信のセミナーでコーディネーターの資格を取り、メーカーが主催している焙煎師資格も取得。6年前からゆかりのあった茅野市に移住し、現地の会社に勤めながら開業の機会を伺っていた。
引き寄せた縁 植物生産の会社からコーヒースタンドへ
茅野市に移住したのは良かったが、最初に勤めたのは一見コーヒーとは縁のない花・植物の生産と営業の仕事だった。しかし結果的には、この会社で築いた関係が開業に大きく関わることになる。
まずgardeniaの店舗だが、不思議な場所にある。富士見町の駅に近い国道20号線沿いにホームセンターがあるのだが、富士見町民の生活には欠かせない店舗の1つである。
この駐車場のはずれに、植物に囲まれた不思議な建物があった。
それが何の建物なのか、何かを育てているのか、そもそも営業している店なのか、地元民でもわかる人は少なかった。
その場所は中山植物園といい、山野草の育成販売の権威のお店。
20号線に面した東端の店舗の一角を譲り受けることができたのは、前職で八ヶ岳グリーンネットワークの会員同士で面識があったからだそうだ。
この駐車場のはずれに、植物に囲まれた不思議な建物があった。
それが何の建物なのか、何かを育てているのか、そもそも営業している店なのか、地元民でもわかる人は少なかった。
その場所は中山植物園といい、山野草の育成販売の権威のお店。
20号線に面した東端の店舗の一角を譲り受けることができたのは、前職で八ヶ岳グリーンネットワークの会員同士で面識があったからだそうだ。
焙煎する前のコーヒー豆の仕入れ方も、商品の値段と品質を左右する大きな課題だが、こちらも現在の会社の繋がりが解決してくれた。
当時の勤め先の役員の方がフィリピンで会社を経営していて、その関係で生産者とスムーズに直接契約ができ、品質の高い豆をリーズナブルに手にれられるようになったのである。
珈琲一本に絞る、そう決めてからは様々なイベントに出店してきた原西さん。その過程でまた情熱に火がついたという。「やはりおいしいと言ってもらえることはやり甲斐になる。
受取手の顔が見える仕事、反応がダイレクトに返ってくる密接感はすばらしい」 今ではgardenia coffee houseは人々の間で「あのお店行った? ほらホームセンターの隣にできた」と話題に上るほどの、ハイセンスで美味しいお店として認知されるようになりつつある。
当時の勤め先の役員の方がフィリピンで会社を経営していて、その関係で生産者とスムーズに直接契約ができ、品質の高い豆をリーズナブルに手にれられるようになったのである。
珈琲一本に絞る、そう決めてからは様々なイベントに出店してきた原西さん。その過程でまた情熱に火がついたという。「やはりおいしいと言ってもらえることはやり甲斐になる。
受取手の顔が見える仕事、反応がダイレクトに返ってくる密接感はすばらしい」 今ではgardenia coffee houseは人々の間で「あのお店行った? ほらホームセンターの隣にできた」と話題に上るほどの、ハイセンスで美味しいお店として認知されるようになりつつある。
今後の展望=「いつか八ヶ岳産の豆を」
「やりたいことがありすぎて」
出店準備に追われる7月末、今後の展望について尋ねるとこう答えた原西さん。
オープン時にやれることは限られているが、将来の目標はひとえに「美味しいコーヒーをいろんな人に飲んでもらいたい」という珈琲文化の啓蒙だ。様々な焙煎に挑戦したり、スイーツやチョコレートとのマリアージュにも意欲を示す。文化発展に貢献しつづけて、いつか諏訪郡の中で1番有名なコーヒーショップになりたいという。
出店準備に追われる7月末、今後の展望について尋ねるとこう答えた原西さん。
オープン時にやれることは限られているが、将来の目標はひとえに「美味しいコーヒーをいろんな人に飲んでもらいたい」という珈琲文化の啓蒙だ。様々な焙煎に挑戦したり、スイーツやチョコレートとのマリアージュにも意欲を示す。文化発展に貢献しつづけて、いつか諏訪郡の中で1番有名なコーヒーショップになりたいという。
その先に目指すのは、なんと八ヶ岳ブランドの豆を生産すること。
コーヒー豆の産地は主に南米。八ヶ岳の涼しい気候とは正反対の気候である。実際問題として、八ヶ岳でコーヒーを育てるのはかなりの困難を伴う。年間を通して11℃を下回ってはならず、ハウス栽培で温度を保とうとすれば莫大な暖房費がかかってしまう。
しかし原西さんは諦めていない。奥飛騨では温泉の温度を利用して環境に配慮したコーヒー栽培が可能になった例があるという。八ヶ岳もいたるところで温泉が湧いている、可能性はある。
コーヒー豆の産地は主に南米。八ヶ岳の涼しい気候とは正反対の気候である。実際問題として、八ヶ岳でコーヒーを育てるのはかなりの困難を伴う。年間を通して11℃を下回ってはならず、ハウス栽培で温度を保とうとすれば莫大な暖房費がかかってしまう。
しかし原西さんは諦めていない。奥飛騨では温泉の温度を利用して環境に配慮したコーヒー栽培が可能になった例があるという。八ヶ岳もいたるところで温泉が湧いている、可能性はある。
コーヒーは、まず花が咲き、赤い実になり、青緑の豆の姿を経て、見慣れた焦げ茶色の豆になる。その流れがわかるような場所を作り、八ヶ岳産の焙煎したての豆を提供する。
その徹底したこだわりは、いつか自分が受けた感銘と衝撃を次の人へと伝えるため。
「心と体にいいコーヒー」、飲みたくなったら富士見町のgardenia coffee houseへどうぞ。
その徹底したこだわりは、いつか自分が受けた感銘と衝撃を次の人へと伝えるため。
「心と体にいいコーヒー」、飲みたくなったら富士見町のgardenia coffee houseへどうぞ。
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富士見町役場 総務課 企画統計係
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