岩田さん夫妻の農場 ki・ki・midori

喜・喜・緑(き・き・みどり) 
岩田良子さん

富士見町に移り住み、ご主人とともに花の苗の生産・販売をはじめる。 “山に囲まれた生活が新鮮”

愛知県春日井市出身。
ハーブ苗を生産している会社を経て、2003年に富士見町に移住。 ご主人とともに、花の苗の生産・販売を営む

2003年、富士見町と出会い、ハウス探しからスタート。

愛知県で、ハーブ苗を生産している会社でアルバイトをしていました。そこで一緒に作業をしていたのが今の主人です。今から15年前のことです。その後、主人と一緒に、独立して花の苗の生産・販売をすることに決めました。 どこを拠点にするのかは色々と考えました。長野県松本市で開催された、新規就農者のための説明会で色々な話をうかがったりもしました。
最終的には、アルバイトをしていた会社がたまたま富士見町と縁があり、その関係で私たち夫婦も富士見町を拠点に選びました。

最初の半年間は夫婦二人で別々のアルバイトをしながら、苗の生産ができるハウスを探しました。 これまで花を育てていたのにご高齢で後継者がいなかったりして空いているハウスがいくつかあり、その中から、私たちが思い描いていることができそうなハウスを見つけることができました。 そうやってハウス探しから始め、ひとつひとつ独立していけるように二人で準備を進めてきました。

ちなみに "喜・喜・緑" という屋号は、苗も、それを選んでいただくお客様も、自分たちも、喜びの中にいられるように…という思いを込めてつけました。

山に囲まれた生活がとても新鮮。

農園のハウスでは、 たくさんの花や苗が栽培されています。
富士見町は周囲を山に囲まれています。富士山、八ヶ岳、南アルプス、北アルプスも見渡せます。こうした山に囲まれた生活は、愛知県と違って新鮮で、とてもいいなぁと思いました。
ハウスで作業していても、雲の流れが手に取るようによく見えたり、時間とともに刻々と表情を変える空もとてもきれいで、ここは本当にいいところだなぁ…と思います。この場所や地形が本当に気に入っています。
最近まで8年間、この地で古くから使われていた中古住宅をお借りしていました。冬は寒かったりしましたが(笑)、そうやってこの地の方々がずっと暮らしてこられた家や暮らし方を体験できたというのは、私にとっては大変貴重なことでした。

まず、行動を起こしてみる。

ご主人と楽しく作業をする岩田さん
ハウスには、花の苗の栽培をしてみたいという方もいらっしゃいます。花の栽培方法などは夫の方が詳しいのですが(笑)、私がもしお伝えできるとしたら、気になってしょうがないことだったらとにかく行動を起こしてみることだと思います。
「うまくいくかなぁ…」とか、不安だったり、目先が見えなかったりすると、「やめといた方がいいんじゃない」っていうアドバイスになりがちですが、どこでダメになるかはわからないけど、 挑戦してみたり、アンテナをはって情報を集めたり、誰かと話をしてみたり、まずはやってみた方がいいと思います。もちろん、勇気はいるかもしれませんが、やってみることで、自分が思った以上にすごくいい展開になることもありますから。

以前、愛知県にいた時に隣に住んでいた方が、「自分たちも長野県に住みたい」と言って富士見町に訪ねてこられたことがありました。 その方は私たちのような、ある意味専門職ではなく、普通のサラリーマンの方でした。そしてその方は、会社を退職して、長野県の売木村というところに家族で移住しました。 住むところや仕事は、村の移住促進制度を利用して斡旋してもらう形で田舎暮らしを実現しました。

そんな知り合いの行動を見て、自分がこういう職を持っているから…とか、田舎でこれをやりたい、ということでなくても、本当に、そこに住みたいという気持ちさえあればどこにでも行けるんだなぁ…と、改めて感じました。

最近は、自分たちが食べる野菜の畑も始めています。まだ苗の仕事が忙しいのでなかなか手が回りませんが、これからこちらの方も段々と手を広げられたらいいかと思っています。

動画 Check!

山に囲まれながら、花の苗の生産・販売を営む

岩田良子さんの情報

  • 花苗の栽培・卸:喜・喜・緑 (き・き・みどり)
    富士見町境田端1574
    TEL : 0266-65-3882
    E-mail : kikimido@po25.lcv.ne.jp

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