南アルプスが目の前!抜群のロケーション、
築100年の古民家を改修。
家族の憩いの場所が完成!

 今回取材させていただいたのは、神奈川県相模原市から移住してこられた樋口さんご家族!現在は小学生の娘さんとお母さんの美穂さん2人で平日は過ごし、週末やお休みは旦那様と大学生の娘さんが訪れる二拠点生活。 家族の「憩いの場所」がここにできたと笑顔でお話ししてくれた美穂さん、空き家だった古民家を改修したお話と富士見での新しい生活を伺いました。  

移住のきっかけ
~古民家との出会い~

空き家を購入したのが約2年前、築100年以上の古民家!
都会にはない環境と古い家独特の趣、そして何といっても目の前の南アルプスや田園風景、この無二の景観に感動し移住を決意。何よりもこの地で出会った人たちの温かさが移住の後押しにもなったそうです。

契約や引き渡しも終わり、待ち受けていたのは残存する家財道具と荷物の多さ。
片付け業者に頼んだ場合は200万近くかかると見積りされたほど、どこから手をつけたらいいのやらという状態。農家を生業にした住居の造りになっていることもあり家財も様々で仮住まいをしながら約半年はひたすら片付けと不要物の処分に追われたそうです。
築100年以上の歴史、そこに住む先代の何十年ものの営みの家財には驚かされる物もあり古民家ならではの重みを感じたとのこと。先代の知恵も受け継ぎ当時の間取りや造りを活かしながら現在の暮らしやすさを加えた改修へ。壁の漆喰塗りなど自分たちでできる箇所はなるべく行い、断熱や水回りは地元業者に依頼。主な改修部分は部屋の間仕切り、壁紙や床の張替え、窓ガラスの交換、天井や床の断熱工事、の取り換えなど予想よりは改修費用はかかったものの、自分たちが描いた憧れの平屋住宅が完成!



目の前の絶景を眺めながら縁側でひと休みするのが、至福の時と笑顔の美穂さん。荷物置き場と化していた廊下も今や家族の憩いの場所に。「自分の居場所はここなんだ」と感じる日々。富士見で出会った方は親切な方ばかりで日々感謝しているそうです。 娘さん曰く「富士見に越してきて母の顔が柔らかくなって、いつも笑っている」と話してくれました。


~日当たりを活かし断熱効果をUP~

【before】
経年による隙間もあり断熱効果もなく冬が心配。光熱費の事を考えるとリフォームする優先順位が高い窓。
【after】
断熱効果を高めるべき二重窓に。障子は娘さんが自由に描いた傑作!心も明るくなるような彩りある家に変身!

居間
~古民家を活かした改修~

【before】
1つの空間を襖や障子で隔て部屋を設けていた田の字型の間取り。昔は冠婚葬祭や人が集まる時は襖を取り外しで、お客様をもてなすようにと作られていた。
【after】
部屋に入るとまず目に飛びこんでくるのは大梁。現代ではなかなか手に入りにくい木材が使われ、構造的にも残しておきたいと思い改修へ。天井が高くなり壁の色とのコントラストも相まって解放感も古民家ならではの美しさが再現。畳敷きからフローリングに!

台所
~使い勝手の良いキッチンに~

【before】
床や壁の汚れもあり、すぐには使えそうもない昔ながらの台所。 こちらもまず片付けから
【after】
大工さんがたまたま在庫として持っていたシンクを活用し、外枠を壁と同じ木材を使うことで調和もとれ清潔感あふれるキッチンに変身。レイアウトもすべて変更し調理しやすい導線に!

廊下
~家族の憩いの場所に~

【before】
すきま風もあり荷物も多く、導線以外で利用されていなかった廊下
【after】
移動でしか使用されていなかった廊下が日当たりの良い縁側に。昼間はお茶をしたり、大学生の娘さんが来たときは、この場所がお気に入りで朝食をとったりと大活躍。ここからの景色は言うまでもなく、南アルプスが最高。ここでの珈琲timeは何よりの贅沢時間だとか。この家での特等席。

移住after
~古民家が息を吹き返す~

相模原に住む旦那様も週末や長い休みには頻繫に来ては趣味であるドラム演奏をしたり、自然と親しんだり富士見での生活を楽しんでいるそうです。
現在、美穂さんは「NPO法人こどもの未来をかんがえる会」にも参加し食を通じて子供の居場所づくりに尽力中です。

 通学路沿いのため、時には廊下の縁側がみんなの宿題する場所になったり、目の前の庭は子供たちの道草の遊び場となり子供の声が聞こえる賑やかな場になっています。樋口さんご一家が受け継いだ土地を大切に育み次の世代へと繋いでくれそうです。