夏は暑く、冬は寒い。こんな当たり前のことだけれど、やっぱり暑すぎる夏は体にこたえるもの。涼しい夏を過ごせる場所に移りたい、そう考えて富士見町への移住を決める人も少なくないようです。 今回は都会暮らしから涼しさを求めて富士見町への移住を決めた、大上弘太郎さん(50)にお話を伺ってみました。
きっかけは涼しいところに行きたかった
一級建築士として働く大上さん、富士見町に移住して約15年が経ちました。
当時、仕事の関係で東京に暮らしていましたが、何気なく地図を眺めていたある時、なんとなく富士見町の辺りが気になったと言います。「じゃ、どんなところか行ってみるか」そんな直感的なひらめきで富士見町を訪れることになりました。
ひらめきは大当たり。車を降り立った途端、混じり気のない透明感のある空気が体を優しく包みました。そして吹き抜ける爽やかな涼しい風。都会で暑さに参っていた当時、身も心もふっと軽くなったような、そんな感じがしたと言います。
(こんな場所で暮らたらせたら)そんな思いが通じたのか、程なくして富士見町での仕事も決まり、実現に至ることとなりました。
森の中は宝探し
富士見町に引っ越し、新しい生活が始まりました。
当初、会社勤めをしていた大上さんですが、12年前に独立、一級建築士事務所を立上げました。仕事の関係上、建設現場などに足を運ぶことが多いのですが、富士見町ということもあり、森の中に現場があることも多々あります。そんな森の中で目にするのは、みずみずしい山菜やキノコ。秋にはキノコ、特にジコボウ(ハナイグチ)をよく見かけるそうです。
「休憩時間になると宝探しに出かけて作業員がいなくなるんですよ」そう笑顔で話す大上さん。戻ってくると、手にはキノコ、そんな光景は珍しくないとか。


取材当日も仕事仲間と森へ散策に。
たわいもない会話をしながら森を散策。ザクザク ポキポキ、土や落ち葉を靴が踏みしめる音が静かな森に響きます。風が葉を揺らす音に首筋を撫でていく冷たい風。ああ、秋なんだと感じます。




キノコが取れたそんな日は、仲間を呼んでキノコ料理を楽しむこともあるそうです。今回は仲間と話し合いの結果、定番のキノコ汁に加え、庭のピザ窯を使って「ジコボウピザ」を作ることに。ジコボウは汁物にすると絶品のキノコとして知られています。でも、ピザに乗せようと思う人は少ないはず。なんでもやってみよう、そう思わせてくれるのも、もしかしたら富士見町の空気感なのかもしれません。窯から焼きあがったキノコはとろっとピザに馴染み、癖のない味はトマトソースやチーズによく合います。なんだ、ピザも美味しいじゃないか! 予想以上の美味しさに思わず笑い声が響きます。皆で同じものを食べながら、たわいもない会話で笑い合う、そんな幸せなひと時、贅沢な時間が流れます。




富士見町は新しい価値観が見出せる場所
「東京に暮らしていた時はこうしないと、という緊張感や固定観念に縛られ、ストレスを抱えていた気がします。自由な発想をする心の余裕が無かったんですかね。でも、いったん都会から抜け出してみたら価値は自分で決めればいいんだということに気づき、働き方も見直すことになったんです。」と大上さんは話します。ストレスを感じなくなった今、趣味を楽しんだり、仲間や家族との時間も大切にできるようになりました。暑さから逃れたい、という動機から思いがけずストレスの無い生活ができるようになったのです。


気になった時がタイミング
リタイアしたら、と移住を検討する人は多いかもしれない。でも、やってみたい、そう思ったなら早めに決断したほうがいい。リタイアしてから楽しんでいる人ももちろん多いけれど、都会から出てきた人はまず不便さに驚くことでしょう。不便だからいい、何もないから楽しい、それに気づくためには、少しでも早い行動がおすすめ、なんだそうです。そう言っている矢先、2枚目のピザが窯から焼きあがりました。「おー!」皆の歓声が響き渡りました。


富士見町では積極的に移住したい方のサポートをしております。 移住に興味のある方、一度訪れてみたい方は是非こちらからお問い合わせ下さい。
富士見町役場 総務課 企画統計係
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