若手移住者が赤裸々に語ります! 移住秘話 〜1st〜

皆さんこんにちは。駆け出しライターのDMです。いつもは町内在住者を取材していますが、今回は、自分自身の移住体験を語ってみることにしました。3年前に京都の大学職員を退職して、20代半ばで移住に踏み切ったワケを振り返ります。前編は移住を決めるまでの経緯と富士見町を選んだ決め手について、後編は実際の富士見ライフについて、お話しましょう。

移住前の話

学生時代に東日本大震災を経験し、自然と距離を縮めた生活を送りたい気持ちを抱きながらも、大学卒業後は京都で大学職員として4年間働いていました。

閉鎖的な屋内で働いていると、外の状況を知ることがないまま日没になり、気付けば日付が変わる手前まで仕事をすることが多かった日々。この先何年間ここにいるのだろうと、違和感を覚えながらの毎日でした。

ちょうど職務3年目を迎えた春先に、自分の将来を見つめ直すきっかけがやってきます。

いつものように屋内のオフィスで働いていると、学生から「いま外は土砂降りですよ」と声をかけられたんです。どれどれと思って外に出てみると、既に雨はあがっていて水溜りができていました。なんだかとてもがっかりしてしまったことを今でも憶えています。学生が声をかけてくれなかったら、通り雨が降ったことを知らなかった。すぐそばで起きている事にも気付かずに1日が終わっていたのか…、と落胆したんですね。

その日を境に、自分のなかに何かのスイッチが入りました。「今の暮らしを根本的に変えるには、職業と住まいを一新させることが良いのでは…。いっそのこと、転職と移住を1セットにしちゃえばいいじゃないか」と思い付いたわけです。

譲れない5つの移住ポイント

幼少時から長野や北海道にはよく通っていたこともあり、移住先の選定でもっとも重要視したことは、「自然を五感で感じながら生きる」という生活スタイルでした。それを大前提にしたうえで、どこに移り住むか、仕事はどうしたいか、自分自身が求める細かい条件を洗い出してみました。整理すると5つのポイントがあがりました。

①海・山・川といった自然との距離が近く、四季や人間の動きの変化に気付ける地域
②趣味の域を超えたバイクに乗りながら、自身の目で見て感じとった地域(車ではNGなのです)
③三大都市圏まで数時間で行ける交通機関が整っている地域(特にJR)
④職位や立場、背景が通用しない環境で働きたい(結果的に富士見森のオフィス)
⑤プロジェクト単位での仕事に挑戦してみたい(現在の複業スタイル)

決め手は、風と山の香り

最後まで悩んだのは、長野県と高知県東部。 絞り込んだ長野県の中でも「富士見町」が魅力的だった理由は、「バイクで走っていると言葉に表せないほど気持ちよかったから」に尽きます。幼少時から通っていた八ヶ岳エリアですが、バイクで来た時も電車で来た時も、体内を抜けていく風と山の香りが最高に心地よかったんです。

移住先はじっくり見ること

富士見町には、大学職員として在職している最中、半年間で約6回ほど通いました。月に1回のペースで通って、スーパーや商店街で実際に買い物してみたり、現地の人と話をしてみたり。生活することを考えながらその地に通うと、現実的なイメージが湧いてきます

季節や天候もチェックポイント

八ヶ岳山麓は冬季の寒さが尋常ではないことを知っていたこともあり、1~3月に往訪したことも今となっては移住成功に繋がる秘策だったと思います。観光ではなく生活する訳ですから、ウェブの情報や口コミだけでなく、肌で体感することが重要になる訳です。住む物件を決める時期も、住居の真価が問われる厳冬の2月にしました。

情報交換をしていた町民の方から、物件決めについては「気温が低下する朝と夕方に一回ずつ内見する、集落制度を調べる、物件の周辺を歩く」3点を推奨されました。冬を暖かく過ごせることは、何よりの幸せだと今となっては思います。

この町は首都圏まで2時間弱で往来可能で、総合病院やスーパー、ドラッグストアが町の中心部にあり、日常生活に大きく困らないことも決断のポイントでした。いくら自然環境が良くても、自分が望むライフスタイルからズレていると後々後悔してしまいそうだったので、日常生活を送りやすいかどうかも判断の基準になりました。

働き方をイメージしてみる

そして、ちょうど移住を決めた時期に施工していた「富士見森のオフィス」の存在も大きいです。
移住を考え始めた「職業の一新」のヒントがこの施設にはあるのではと感じました。移住前はオフィスの運営代表者を訪ね、移住後も仕事がオフの日はいつも通いましたね。その影響もあって現在は複業やプロジェクト単位の仕事にトライできています。その土地にはどんなスポットがあるか着目すると、移住選びが面白くなります。

移住理由は何だっていい

地方暮らしを考える方が増えてきている今日ですが、移住する理由なんて何でも良いんです。自身の中で「これだ!」と思う揺るぎないポイントがあれば十分じゃないかなと思います。

まずは現地に通ってみること、車から降りて町を歩いてみること、ほんの少しの時間だけでもスマートフォンをポケットにしまい込んでみること、最後に現地の人と交流してみることが、移住に繋がる近道かもしれません。



富士見町では移住に関する相談を常時受け付けています。
興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。
富士見町役場 総務課 企画統計係
TEL:0266-62-9332
Email:kikakutoukei@town.fujimi.lg.jp

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