若手移住者が赤裸々に語ります!移住秘話 ~2nd~

皆さんこんにちは。駆け出しライターDMです。
本記事では、なかなか表には出てこない地方暮らしの生活コストの実情を取り上げました。
「地方暮らしは都会よりも生活費をコストダウンできてうらやましい!」と、都会の友人によく言われますが、本当のところはどうなのか? いきなり結論ですが、移住して3年間の生活を経ての実感は以下のようになりました。

都会の方には意外と感じるかもしれませんが、地方暮らしもそこそこ生活コストがかかるんですね。家賃・光熱費・交通費の切り口でより探くみてみましょう。

富士見町の気候をご存知ですか?

富士見町は、平均標高が1000mもあり、南アルプスと八ヶ岳に挟まれた高原の町です。
6月~9月は涼しく、クーラー不要の生活ができます。夏季の日中はカラッと暑いですが、日没後は肌寒く窓を開けっ放しで毛布を被って寝ることができるのです。なんとも幸せですね。また、標高が高いため、日差しが非常に強いので紫外線対策は必須です。一方、10月~翌年5月ぐらいまでは、灯油ストーブは出しっ放しという、寒冷地ならではの過ごし方です。去年(2018年)は4月上旬にドカ雪が振りました。低温日が続くゴールデンウィークまではスタッドレスタイヤを用心深く履かせる人も多いです。

富士見は年間を通じて寒暖差が激しく、夏の日中は30度近くまで上昇しますが、日没後は15〜20度まで下がります。夏の寝具は薄手の羽毛布団+毛布があれば安心です。冬は、冬用羽毛布団+毛布が必要です。我が家では、極寒時はシーツの上に電気毛布を敷き、寝袋に潜って、さらに上から羽毛布団をかけて寝ています。隣の妻は移住して初の越冬時にダウンパンツを履いて寝ていたぐらいです。とにかく冬は寒いのなんの…。

地方は「家賃」が安いって本当⁈

写真はイメージです

地方でも、家賃はさまざまな条件によって変動します。富士見町の中でも人口や町内への通勤者数や交通手段、教育施設や医療施設の有無、スーパーなどの商業施設の数や立地などが、家賃に影響を与えています。

町の中心部にはドラッグストアやコンビニ、ホームセンターや金融機関、総合病院があり、利便性は高く日常生活を送るには不自由ありません。車さえあれば問題ないといえます。生活しやすいコンパクトな町であること、都会と比べて物件数が少ないことが家賃にも反映されている印象です。移住する前は、京都の中心エリア、賃料約6万円。築25年、1LDK、最寄り地下鉄駅から徒歩15分、職場までバスと徒歩で約30分で通勤可能、スーパーコンビニドラッグストアは徒歩5分、郵便局や銀行も徒歩10分、銭湯徒歩5分、徒歩1分で有名な神社という好立地に住んでいました。いくら京都は寒いと言ってもマンションやアパートであれば、コタツとエアコンがあれば寒くて寝れないことはなく、むしろ酷暑である夏をどう乗り切るかが重要でした。

対して、富士見暮らしはどうか。

移住直後に住んだアパートは、家賃5.5万円。築10年弱、1LDK、JR駅からは徒歩20分、南向き、日光が入りやすい2階。設備面は、窓がペアガラスと分厚い玄関扉。駐車場が2台、冬タイヤを保管する倉庫付き、これで家賃5万円強。都心と比べると断然安いかもしれませんが、関西からの移住であれば、家賃が圧倒的に安い、という感覚はさほどありません。

富士見町は、1LDK~2DKで5~7万円ほどの物件が多いようです。3~4万円の物件もありますが、窓ガラスが単層(結露が酷く、冷気がガンガン入ってくる)、窓のサッシがアルミ素材、玄関扉が薄い、断熱材の量が少ない、日差しが入らない、底冷えがひどい、高単価なLPガス会社を使用、レアケースでエアコンがまさかのLPガス仕様、八ヶ岳や南アルプスから吹き下す風が直撃する立地などの弱点があり、越冬するには多額の暖房費がかかってきます。

(↑ 室内が1−2度になると、ごま油やオリーブオイルも固形油に…)

富士見の冬を快適に過ごすには、暖かい物件を選ぶことが鉄則。そのためには、設備面や築年数、日光の入り具合を確認することが重要です。夏はエアコン不要の冷涼な土地ですが、真冬を想定して住宅の質を吟味しておかないと、後々こんなはずじゃなかったのに…となりかねません。

暖かく冬を過ごすには、築浅で賃料5万円以上の物件がオススメです。(寒さが大の苦手な私の妻が断言していました)少なくともペアガラスの有無・日光の入り具合は、内見時に確認しましょう。

インフラコストは覚悟しましょう!

生活する上で必要なのは、電気・ガス・情報通信・冷暖房費・水道でしょうか。
富士見の場合は、夏はエアコン不要、冬は暖房器具が必須として、各コストをみていきましょう。

まずは電気です。
これは都会と比較しても同じぐらいです。夏にエアコンを使わないので安価になり、冬は暖房以外に水道管やトイレの凍結防止帯がフル稼働するので、グーンと電気代は上がります。2人暮らしの我が家は、冬以外はアパートで毎月3,000円ほど、今の戸建て暮らしでも月々10,000円ほどです。

最も恐ろしいのはガスです。地方あるあるですが、都市ガスが引かれていない為、集合住宅も戸建もLPガス(プロパンガス)です。都市ガスの感覚でお風呂のお湯張りや皿洗いにお湯を多用していると、あっという間に恐ろしい金額に化けます。移住当初のアパート暮らしでは、最寒である2月に10㎥/約8400円の請求額がきました。(関西の都市ガスだと10㎥/約2,500円)皿洗いはまとめて一気に片付けてお湯を節約し、お風呂のお湯はりは週に3回、調理もひとまとめに時短料理を心がけてもガス代は高額になりました。

(内見時はLPガスボンベの会社をメモ推奨します!)

また、LPガス業界は自由価格設定で、隣のアパートと自宅アパートで業者が異なることがあります。ガスの使用量や使い方は一緒なのに、ガス会社(料金単価)の違いで請求額に大きな開きが出るのもLPガスの怖いところ。物件内見の際は、備え付けのLPガスボンベの社名チェックを行いましょう。都市ガスの使用量をLPガスに換算して費用はどうなるかを考えることも大切です。戸建の方は事前にLPガス会社を調べて、インターネット上で料金見直ししてもらうのがオススメです。仲介業者がガス会社乗換え費用の立替や設備投資金を負担してくれますよ。

次に情報通信です。富士見に移住後、テレビのアンテナ線をジャックに差し込んでもテレビがつかないことは衝撃でした。物件によりますが、ケーブルテレビと契約しないとテレビが映らないことが多々あるようです。毎月約2000円を支払わないとテレビが見れないわけですが、マイナス面と捉えるかどうかは人それぞれかもしれません。インターネットは固定回線を引かずとも、シェアオフィスである富士見森のオフィスや町の図書館でもWi-Fiが飛んでいるので、調べものをするには不自由はないかと思います。

冷暖房費はどうでしょうか。夏にエアコンは使わないとして、冬には石油ストーブやファンヒーターで暖をとる家庭が多いでしょう。

(たまたま我が家に付いていたエアコン)

エアコンだけで暖かい生活を送るには、高気密で断熱材がパンパンに詰まっている比較的新しい住宅でしか対応できません…。

↑我が家の主戦力 コロナ社の灯油ファンヒーター)
(↓ 燃費が悪いが高火力な灯油ストーブ)
(↑ 戸建用 灯油タンク200ℓ。我が家の給湯は灯油ボイラーなのでリーズナブル)

比較的高気密なアパート暮らしをしていた我が家では、節約して月々6,000円ほどの灯油代金でした。18ℓの1タンクで約1,600円ですので、72ℓを使っていた計算になります。断熱材がしっかり施工されたアパートでは、ファンヒーターとストーブの2台持ちだと十分暖かく過ごせます。購入時は、低燃費・使用畳数が広いタイプ・高地対応型、この3点を重視すれば良いでしょう。(※ファンヒーターの機種によって、高所非対応のモデルがあります。点火しづらく燃焼が上手くいかないこともある為、購入時は注意!)

(↑ 電源右にある小さな山マークが、高地対応のマーク)
(↑ 脱衣場専用機のセラミックヒーター)

在宅ワークで家にいる方は、灯油消費量が多くなると思います。燃費が良いストーブを買ったり、電気毛布を併用したりすると、快適に過ごせます。セラミックヒーターやオイルヒーターは、電気代が高額になる点と室内温度が就寝までに暖まりきらないことがあるため、できれば避けた方が良いでしょう。

ただし、冬は燃料費を必要以上にケチらないことが鉄則です。家を暖かくするのは、家族皆で笑顔で越冬できる秘訣なのです。寒さを富士見ライフのネックにするのではなく、いかに冬を楽しむか、春の到来を楽しめるかが、富士見の越冬のコツかもしれません。

自動車は必要?車両維持はこう考えよう!

仕事を在宅型に特化する、食材や灯油などは配達やネットスーパーを利用すれば、車がなくてもある程度の生活は可能です。ただし、生活面のあらゆる場面で選択肢が極端に少なくなることでしょう。移動時間や行動範囲の制約はもちろんのこと、屋外に出ないとフレッシュな情報が入りづらい地方では、移動手段の確保が重要になってきます。
富士見は、降雪はあまり無く坂が多い寒冷地です。路面の凍結が発生する冬季はバイクや自転車の利用は難しく、デマンドバスやタクシーを使えるエリアは限定されているので、自動車はやはり必要だと思います。ちなみに私が住むエリアは、タクシーの配車を頼んでも来てくれないこともあるようです。
ただし、車の維持費の中で、駐車場代金がほぼ不要なことは地方暮らしのメリットと言えます。駐車スペースも広いので、運転ビギナーでも安心して停めることが可能です。

(積もってすぐ溶けて凍るのが富士見の怖さ…)

問題はやはり冬季で、降雪は少ないので車高が高い車は不要ですが、路面凍結がよく発生するので、登り坂発進時に役立つ四駆車がオススメです。

(スタッドレスの換装は自分ですればゼロ円)

地元の自動車屋さんで現地の道路状況や車両購入について相談するのも賢い方法です。また、車種や排気量によってスタッドレスタイヤの料金が変動するため、このあたりのリサーチも必須です。
余談ですが、隣町まで車で走らせると往復20kmは軽く越えちゃうのが地方のスタンダードです。我が家がよく通うアジア料理屋さんは往復15km。時には大好きなカレーを食べに往復50kmも走行することに慣れてきましたが、ガソリン代で換算すると、燃費が ℓ / 10km /160円として往復800円。距離と時間を考えると外食に行くのは週末だけにしたくなるかもしれません。

総評。コストを大幅に削らせるのは難しい…が!

ということで、冒頭の表を再掲します。本記事を読んで頂ければ、簡単にコストを減らすのは難しいことがご理解いただけると思います。

ただし! 交友関係が広がったり、土地事情を把握してくると、新鮮で美味しい野菜をおすそ分けしてもらったり、お祭りに誘われたり、地元の方に混じってのお酒の席があったりもします。

インフラコストは上がっても、地方暮らしならではの「人との距離が近い生活」は毎日が楽しいですね。総合的にコスト面は上がりましたが、富士見町では気持ちの良い日常生活を過ごせることが、移住して一番良かったことです。
地方暮らしは、ある程度のコストがかかることを知っていただきつつ、移住先でどのような生活を送りたいかをイメージしてもらえると移住生活がきっと面白くなるはずです。

富士見町では移住に関する相談を常時受け付けています。
興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。

富士見町役場 総務課企画統計係
0266-62-9332(TEL)
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